なぜ不倫は叩かれる?海外の不倫事情は?

なぜ不倫は叩かれる?

テレビをつけると、タレントや政治家など有名人の不倫に関するスキャンダルが数多くみられます。
そして、そのほとんどの場合、当事者は世間からバッシングを受けることになります。
なぜ日本のメディアではこれほどまで「不倫」が大きな話題となり、当事者は批判されるのでしょうか。
これは世界共通なのか、それとも国によって反応は異なるのか・
今回は、日本と海外の「不倫」に対する捉え方の違いをご紹介いたします。

ドイツでは「不倫」を「新しい恋」と応援する

日本のメディアが有名人の不倫を報じると、ほとんどの場合世間からバッシングを受けます。
ところが、同じ不倫であってもドイツでは必ずしもそうではありません。
たとえ夫婦関係を壊し、夫婦どちらかに別のパートナーがいるとなると、不倫であっても「新しい恋」と応援することも珍しくないのです。

有名な例をあげると、2017年に報道されたドイツのシュレーダー前首相の不倫スキャンダルです。
当時のシュレーダー前首相は既に4度目の結婚でした。しかし、その婚姻中に新たな既婚女性と不倫の関係になったのです。
週刊誌では「シュレーダーは新しい恋を見つけた」という見出しをつけ、批判どころか、むしろ「新しい恋」だと応援するような内容でした。

そこには、どんな状況であれ「人が人を『愛する』気持ちを応援したい」という考えがあるのでしょう。
表面上は幸せな夫婦を装いながら、その裏ではこっそりと不倫をする日本とは異なり、ドイツでは「離婚」という道を選び、不倫相手となる「新しいパートナー」と再婚するケースも珍しくはないため、国民の多くはポジティブに捉えるのかもしれません。
不倫相手と出会ったタイミングは良くなかったけれど、「生涯を共にしたいと思える運命の人に巡り会えた」そう語る人に対して、ドイツ国民は意外にも応援したくなるのです。

ちなみに、ドイツに限らずヨーロッパでは、基本的に恋愛は「個人の自由」「プライベートなこと」なのです。
したがって、タレントや政治家など有名人の不倫もしくは恋愛に関するスキャンダルがメディアに取り上げらることは多いのですが、だからといって、それらのスキャンダルが仕事に悪い影響がでるということはほとんどありません。

パートナーの不倫が自身の生活に直結する

「恋愛=結婚」ほんの少し前の日本では、このような考えが当たり前の時代がありました。
今でこそ自由な恋愛が当たり前になりましたが、それでも「結婚」が生活に直結するという意識は今でも強く残っています。

日本では、タレントや政治家など男性有名人の不倫スキャンダルが報じられると、男性ではなく不倫相手の女性がバッシングを受けることが多々あります。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。それは、我々日本人の根底には「結婚は女性が男性の経済力に頼るもの」という意識がヨーロッパ諸国よりも強く根付いており、それが不倫による女性へのバッシングに少なからず影響していると筆者は考えます。

例えば、専業主婦で収入がない、もしくは、働いていたとしても自分だけの収入では生活することができない既婚女性の場合、生活を続けるためには「収入がある夫の配偶者である」ことが重要になります。
したがって「夫から不倫され、それだけでなく離婚をつきつけられでもしたら、今の生活ができなくなる」と不安を覚える女性もいます。
今の生活を守りたいと思うことは至極当然のことです。このような意識から、日本の女性の多くは、不倫スキャンダルが報じられると、不倫された「妻」である女性に感情移入すると考えられます。
そして男性の不倫相手が「妻=自分の生活を崩壊させる人物」と置き換えられ、不倫相手である女性へのバッシングに繋がるのです。

欧州では「自立した夫婦」が基本

生活苦

ドイツに限らずヨーロッパ諸国でも「金銭面で女性が男性に頼る結婚」がないというわけではありません。
それでも現代では「自分一人で生活できる収入が十分にある女性」が一般的で、社会的にもそのような状態を目指すことが望ましいとされているため、結婚する・離婚する、どちらであっても「生活」よりも「相手への感情」が重要視されます。
したがって、たとえ夫婦であっても、どちから片方に「相手への感情」がなくなったのであれば、夫婦としての関係を終わらせるべきだという考えに至るのです。
「既婚者が不倫をしてしまうということは、そもそも配偶者への愛情がなくなっているため」と捉えられるため、ヨーロッパ諸国では不倫が必要以上にバッシングされることはありません。

余談ですが「感情」に重きを置くためには、夫婦ともにそれぞれ自分一人で生活できる収入が必要です。
そのような意味でも、ドイツでは「専業主婦」という生き方は一般的ではありません。

ヨーロッパ諸国では、結婚はあくまでも恋愛の続きと考えています。したがって、両者が純粋に「好き」という感情があれば、そのまま仲の良い夫婦を続けますが、両者どちらかでも「好き」という感情がなくなれば、離婚という道を選ぶこともあります。そして新しいパートナーがいる場合は、その人との新しい関係を進めることもあります。
このような人が珍しくないため、婚姻中に新しいパートナーと交際期間が多少の間かぶっていたとしても、日本のメディアや世間ほどバッシングされるということはないのです。

ただし筆者としては、ヨーロッパ諸国では、妻が夫に不倫された際に、あまりにも「軽視された扱いをされている」ことに疑問を覚えます。たとえばドイツですと、前述したとおり、結婚とは「生活」よりも「相手への感情」が重要視されています。
そのため、不倫をされた妻に対して「夫の愛情を繋ぎ止められなかったのは、妻の責任」といった声も中にはあり、その点においては「手厳しい」と思うことがあります。
そういった面では「妻」という立場は日本よりも強くないと言えるかもしれません。

法律に違いがある

日本では、有名人が不倫したと報じられると、不倫相手がバッシングを受けることがあります。
その背景には、『不倫の慰謝料は「不倫された側」が「不倫をした配偶者と不倫相手」に請求することができる』という日本の法律があることも大きな点ではないかと思います。

ただし、事実上、夫婦の関係が壊れていて、それが原因で別居や離婚の調停中だったりする場合は、夫婦のどちらか片方が「新しいパートナー」と恋愛関係にあっても、日本の法律では不貞にあたることはありません。
ところが、このような場合であっても日本のメディアや世間では「不倫」と判断し、非難する傾向があります。

ドイツでは法律上、夫婦どちらかに不倫されたとしても「不倫した側」に慰謝料を請求することはできません。
DVなどをのぞき基本的には「離婚の原因は夫婦のどちらかにあるとする」「離婚の原因となる行為を行なった方が責任を負う必要がある」といった考え方はないのです。

ドイツでは不倫相手をバッシングしない

前述したことなどもあり、ドイツやその他のヨーロッパ諸国では「妻が夫の不倫相手を責める」「不倫相手を世間がバッシングする」というような現象はほとんど起こりません。誤解のないように説明させていただくと、ヨーロッパという土地はキリスト教の影響が多いため、本来であれば不倫には厳しい土地柄なのです。しかしながら、現代では「夫婦の関係が崩壊しているのであれば、新しい恋愛はごく自然なことである」という考えが主流となっています。
ただし、不倫関係をズルズルと続けるのではなく、夫婦の関係が崩壊し、新たな恋愛相手に出会った場合には、労力と時間はかかるものの離婚調停を進め、その上で「新しい恋愛相手との生活を共に過ごす」ということが前提なのです。

まとめ

今回ご紹介した「不倫が叩かれる理由」と「海外の不倫事情」はいかがでしたか?
日本と海外では文化の違いから「不倫」に対する捉え方も異なる部分があるようです。
しかし、たとえ国によっては日本ほどのバッシングを受けることがないとはいえ、日本で暮らす以上は、世間からの批判の声は避けられないでしょう。
日本で暮らすのであれば、なぜ不倫が批判されるのかをよく理解することが大切です。

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